中学生のころnon-noに佐藤愛子さんのエッセイが載っていた
学校に行っている間に、母にそれを読ませて、
学校から帰ってからの共通の話題にしていた。
佐藤愛子さんと母をくらべては申し訳ないが
よく似たところがあった。
誰とでもすぐ友達になってしまうところや
どんなことも最後は笑い話にしてしまうところ
母より少し年上で、娘さんの響子さんは確か私の一歳上
佐藤愛子さんは娘さんとの二人暮らしのあれこれを書いていらした。
娘さんの高校受験の話などの顛末は、母にとっては”予習”だったかもしれない。
最近、この本を買い求めて読んだ。
面白くておかしくて、少し悲しい。
母はこんなにきれいで賢明な方でもないが
なんだか懐かしい。
私を元気づけてくれる人がいなくなった今、片時、励まされた気がする。
私にとっての母との”復習”のようだ。
内容はいいません。
もし気になった方は読んでみて下さい。
私の母の仰天話
父は43歳の時、大けがをして3年半入院していた。
母は法律事務所の事務員だったが、けがをしたといってから久しく父のことを言わないので
事務所の弁護士さんたちが「ご主人、どんな具合?」と時々母に尋ねた。
あまりに長いリハビリ生活だったので、だんだん経過報告が面倒になり
「別居してます」と答えたという。
「それから何も聞かれなくなってよかった」と。
気の毒だと思われるのが嫌だったようだが。どっとが気の毒なのやら。
私は、父にはそのことを言うなと、硬く母を口止めした。
性格の強さ、明るさ、似てるなーと思って
佐藤愛子さんのお誕生日を調べてみた。
11月5日
母は11月7日生まれ。
さそり座の女だったのね。
佐藤愛子さんには長く執筆をしいて頂きたい。