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予感

大切な知人が母上との永訣のときを迎えようとしている。

それはつらいよ。仕事をしているときは少しは忘れるよね。

心配なのに、自分はおなかがすいたりする。

黒い靴、みがいておこうなんて思ったりもする。


父が逝って10年、母が逝って6年半。

私は兄弟もいないから、ほんとうに一人だ。

親戚も少ないし、わりと疎遠。

もうひとりの知人は父を見送り、母親とは近い距離に住んでいる。

そのひとには姉がいる。

父親との別れがどれだけつらかったか、母ともその時を迎えるかと思うと・・・

涙ぐむというか、落涙する。

「○○ちゃん(私のこと)は、泣かないね」

目の前で先に泣くから、私が泣けないだけだ。(笑)

母の葬儀の時は、ハンカチが絞れるほど泣いた。

順番だもの。仕方ないのだよね。それでよかったよね順番で。

何もしてあげられなかった。

もっと話せばよかった。

みんなそう思うものだろう。

だから、もっとそばにいて、もっと話しかけて。

親のいる人にはそう言いたい。

親孝行したいときには親はなし 墓に布団もきせられず

若い人はこんな言葉知ってるかな。


母は最期、3か月入院していた。

苦しそうだった。

もっと生きていてほしい。

でも、意識があいまいになってきてからは会話はない。

臨終を告げられた時、大海へ突き落されたようだった。

でも、母はもう痛みも苦しみもない。

そう思うと、ほっとするような・・・

親不孝かな、こんなこと思うと。

 
昨夜、母の夢を見た。

目が覚めると、違う寝息が規則正しく聞こえていた。




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by rurikonote | 2021-03-18 14:38 | 日記

手仕事の成果と人生の残り時間の記録


by ルリ姉